2級学科201601問題20
問題20: 損害保険を活用した事業活動のリスク管理
正解: 3
1. 不適切。飲食店を営む企業が、食中毒が発生することによる売上げの減少に備える場合は、企業費用・利益総合保険(店舗休業保険)を契約するのが適切と考えられる(生産物賠償責任保険(PL保険)では、製造業者等が、製造あるいは販売した製品の欠陥によって消費者の身体や財物に損害を与える、いわゆる「拡大損害」により、法律上の損害賠償責任を負ったときに保険金が支払われる)。
2. 不適切。機械保険とは、不測かつ突発的な事故によって機械設備等が受けた損害を補償する保険であるが、火災事故については補償の対象外となっている。したがって、印刷業を営む企業が、工場内の機械設備・装置が火災により損害を被った場合に備える場合、火災保険を契約するのが適切であると考えられる。
3. 適切。労働災害総合保険とは、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償として、法定外補償保険および使用者賠償責任保険を組み合わせた保険である。したがって、家具製造業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的に、労働災害総合保険を契約したのは、適切であったと考えられる。
4. 不適切。遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガをした場合に備える場合は、労働災害総合保険を契約するのが適切と考えられる(施設所有(管理)者賠償責任保険とは、施設の所有者、管理者、使用者が施設の欠陥・管理の不備、または施設の用法に伴う業務の遂行に起因し、法律上の損害賠償責任を負うことにより被る損害を担保する保険である)。
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