1級実技201209問4
問4: 個人年金保険の運用利率
正解:
(ア) 0.6
(イ) 0.3
まず、「60歳時に一時金で受け取った場合の積立期間(25年)中の運用利率」を求める。
設例の場合、毎年の積立額と、運用期間、将来の額がわかっているので、積立額から将来の額を求める「年金終価係数」、または将来の額から積立額を求める「減債基金係数」のいずれかを用いて計算した数値に最も近い係数の利率を該当の係数表より検索すればよいことになる。
年金終価係数を用いた場合...
毎年の積立額: 15万円 × 年金終価係数(25年) = 将来の額: 403万円
求められた年金終価係数(25年): 26.86666... = 将来の額: 403万円 / 毎年の積立額: 15万円
減債基金係数を用いた場合...
将来の額: 403万円 × 減債基金係数(25年) = 毎年の積立額: 15万円
求められた減債基金係数(25年): 0.03722... = 毎年の積立額: 15万円 / 将来の額: 403万円
求められた各係数に最も近い係数の利率: 0.6%
よって、(ア) は 0.6。
つぎに、「年金受取期間中における年金原資の運用利率」を求める。
設例の場合、毎年の受取額と、受取期間、元本がわかっているので、受取額から元本を求める「年金現価係数」、または元本から受取額を求める「資本回収係数」のいずれかを用いて計算した数値に最も近い係数の利率を該当の係数表より検索すればよいことになる。
年金現価係数を用いた場合...
毎年の受取額: 41万円 × 年金現価係数(10年) = 元本: 403万円
求められた年金現価係数(10年): 9.82926... = 元本: 403万円 / 毎年の受取額: 41万円
資本回収係数を用いた場合...
元本: 403万円 × 資本回収係数(10年) = 毎年の受取額: 41万円
求められた資本回収係数(10年): 0.10173... = 毎年の受取額: 41万円 / 元本: 403万円
求められた各係数に最も近い係数の利率: 0.3%
よって、(イ) は 0.3。
※過去の1級実技の出題で、類似したものを探してみますと、200509問7 がみつかります。これは、確定拠出年金制度(企業型)の導入に伴い、運用商品を選択する際のひとつの目安として、クライアントの希望を満たすことができる最も低い運用利率を与えられた係数表を用いて求めるものでした。
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