2級学科201301問題24
問題24: 一般的な債券
正解: 4
1. 不適切。債券の流通市場には、証券取引所で売買する取引所市場と、証券会社等が顧客の相手方となって売買する店頭市場があり、日本においては、取引の大部分は店頭市場が利用されている。
2. 不適切。オーバーパー発行とは、額面よりも高い価格で債券が発行されることである。したがって、オーバーパー発行の債券を発行時に購入し償還まで保有していた場合、その債券が額面金額によって償還されれば、償還差損が発生することになる。
3. 不適切。額面金額100円、発行価格95円、クーポンレート2%(年1回利払い)の固定利付債券を額面100万円保有する場合でも、受け取る年利子の金額(税引前)は、あくまで額面金額に対して計算されるので、20,000円( = 100万円 × 2%)となる。
4. 適切。残存期間が 5年の割引債Aと残存期間が 3年の割引債Bがあった場合、どちらの割引債も償還価格が 100円で現在の債券価格が 95円であるとすると、残存期間が短い割引債Bの方が最終利回りは高い。
参考) 4肢の最終利回りの計算例※
割引債A: 1.031% ≒ ((100/95)^(1/5) - 1) × 100
割引債B: 1.724% ≒ ((100/95)^(1/3) - 1) × 100
割引債A: 1.031% < 割引債B: 1.724%
∴割引債Bの方が最終利回りは高い。
※小数点以下第4位四捨五入。(画面表示上の制約により、一般に行われているルート記号による表現を、ここでは指数による表現に置き換えている)
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