2級学科201209問題59
問題59: 遺産分割対策
正解: 1
将来、相続が開始した場合において共同相続人による遺産分割でトラブルが発生することを防ぐために、被相続人が生前に遺産の分割方法等について意思を明確にしておくには遺言が効果的である。また、遺産の大部分を不動産が占める場合は、遺産分割が困難であるため、その対策として、被相続人が生前に不動産の一部を換価して金融資産で保有することや不動産を特定の相続人が取得する代わりとして、当該相続人が他の相続人に自己の固有財産を交付する代償分割が遺産分割方法として有効である。
(ア) は 遺言。なお、遺産分割協議とは、相続開始後に共同相続人全員が被相続人の遺産を分割するために行なう協議のことであるが、その分割については、必ずしも法定相続分に従う必要はないとされる(民法907条第1項)。
(イ) は 換価して金融資産。たとえ、生前に不動産の一部を賃貸して賃貸不動産として保有したとしても、相続開始後の遺産分割の問題は依然として残ることになる。
(ウ) は 代償分割。指定分割とは、被相続人の遺言による相続分の指定や分割方法の指定に基づき分割する方法をいう。なお、代償分割の方法としては、代償交付金の準備を目的として、被保険者を被相続人、保険料負担者および保険金受取人を代償交付金を交付する相続人とする生命保険に加入する等がある。
以上、すべての語句の組み合わせを満たす選択肢は 1 となる。
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