CFPの過去問をWEBで公開しては... その2
先回の記事 を書いてから、だいぶたちました。今回は、補足および経過報告となります。
一般に、資格試験の受検に際しては、最低でも過去問 3回分を 3回転することが必要といわれているようです。したがって、CFPの受験準備には、最低以下の費用が必要と考えられます。
CFPの受検準備に係る最低必要経費: 15,120円 = 1教科1回分の過去問集1冊(税込): 840円※ × 6課目 × 3回分
やっぱり、ちょっと勇気の要る金額ですよね。でも、大都市の大書店にいかなければ、CFPの過去問集は立ち読みすることができません。これを補うためにネットのほうで立ち読みができるようにすれば、売り上げもアップ、受検者も増加し協会としてもメリットがあるのではないかというのが、先回の記事 の趣旨だったわけです。
いずれ、機会があれば実際に要望を出したいものだなあと思っていたところ、協会でもTwitterを始めたのに気がついたんですね。
http://twitter.com/fp_kyokai
中の人は、なかなか親切でマメな方のようです。
そこで、当該の記事である CFPの過去問をWEBで公開しては... を披露したところ、さっそく、回答をいただくことができました。
ツイッターの字数制限で、文章が4つに分割されていますので、連結して掲載します。
『ブログ、拝読致しました。貴重なご意見をありがとうございます。現状と考え方について次のとおりご説明申し上げます。
まず、問題の持ち帰り並びにWeb上での公開を行っていないのは、CFP®資格を国際的に管理するFPSBの方針が主要因です。
休日のため、手元に正確な数字がないので恐縮ですが、CFP®資格を導入している23の国・地域では、問題自体が非公開という国が大半で、「事後の問題集」としてであっても、試験問題を公開している日本は異例だそうです。
ご高承のとおり、CFP®資格は、FPSBの管理の下に世界共通水準の資格として機能しています。このため、日本独自の判断として試験問題の持ち帰りやWeb上での公開を決定できないことをまずご理解頂きたく存じます。
その意味でも「問題集の売り上げ低下」云々は本件を検討するにあたっての重要な要素ではございません。ただ、各方面からのご要望が多いことは認識しており、FPSBとの継続的な折衝を含め、検討を行っておりますのでご理解下さいますようお願い申し上げます。』
くわしいやりとりについては、7/28(土)のツイートをたどっていただければと思いますが、なかなか、興味深い内容でした。それにしても、過去問もなしに、受験勉強をしなければならない国が多いというのは、驚きでしたね。(本当に、どうやって対策しているんでしょう?またもや新たな疑問が...)
また、「事後の問題集」としてであっても、試験問題を公開している異例な日本だからこそ、WEB公開の可能性もあるかなあという....勝手ではありますが希望的感触も持てたところです。
受験料については「おまとめ割引」が導入されましたし、過去問集については、既に1,050円から840円※へ、FPテキストについては、H24年版から2回目の値下げに踏み切るなど、協会も少しずつ変わり始めているようです。
このような力強いお言葉もいただきましたので、最後にご紹介しておきたいと思います。
http://twitter.com/fp_kyokai/status/229170199226617856
「この広報部アカウントは、単なる情報発信だけではなく、会員・受検者・生活者の方々からのご意見を承ることも重要な目的でございます。頂いたご意見は、月次の報告会議に提出することで、担当部署での検討を促しておりますので、今後も忌憚ないご意見をお待ち申し上げております。」
皆さんも、協会の中の人をフォローされてはいかが?
※「平成24年度第1回」から、1冊: 735円(税込)に値下げされるとのこと。FPジャーナルでも告知されましたので、すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、念のため。(2012.9.3追記)
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