1級実技201009問13
問13: 建築物の延べ面積の最高限度
正解: 360
前面道路の幅員が12m未満のときは、指定容積率と前面道路(2以上の前面道路があるときは、幅員の最大なもの)の幅員に法定乗数を乗じた率を比較し、いずれか少ない方の率が適用される。
前面道路の幅員: 6m (5m < 6m)
居住系地域 (特定行政庁が指定する区域以外) の法定乗数は、4/10。
前面道路の幅員に法定乗数を乗じた率: 24/10 = 6m × 4/10
指定容積率: 30/10
24/10 < 30/10
∴容積率: 24/10
敷地面積: 150平米
延べ面積の限度: 360平米 = 150平米 × 24/10
※1級実技で「容積率」についての問題が出題されたのは、今回がおそらく初めてと思われます。対策としては、やはり2級の過去問がおすすめといえましょう。さて、本問で留意したいのは、2つのトラップです。最初のトラップは、設例に記載のない「法定乗数」。これは、「居住系地域: 1/4」、「その他の地域: 1/6」 と覚えておくことが基本(まさに2級レベル)。しかし、問題は、次のトラップである「前面道路の幅員」。「2以上の前面道路があるときは、幅員の最大なもの」となるということ。これは、最近の2級の過去問(2008年1月以降で確認済)でも出てこないのですね。意外な盲点といえるかも知れません。
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