渡辺範彦: パイパー船長のガリアード
以前の記事によせていただいたコメントで、渡辺範彦氏のパリ・ライブ録音集が出ていたことを知りました。
>パリコンでの本選ライブCD
4月23日にパリコンクール本選でのライブCDが発売されました。遺族のご家族のなみなみならぬ努力のたまものです。他界されて間もなく、奥様とお嬢様が、縁の地を訪ね、そしてパリコン会場にも足を運んだところ、偶然の出会いから、音源がみつかりました!是非、聞いてみてください。私は毎日聞いて、そのたびに感動しております。ジャケットや解説書もすごいです。
~略~
そして、コメントの最後には、こうありました。
>(500部限定なので、売り切れかもしれません。)
結論は明らかです。
さて、このCD、収録時間はわずか43分。
それに、肝心の本選の録音はモノラル。
結構、くしゃみなどのノイズもあります。
しかし、そんなことは、全く気になりません。
ポンセのソナタ第3番の第2楽章(2曲目)で思わず、ホロっときてしまいまして。
うーん、やられたという感じです。
第3楽章(3曲目)の演奏終了後、一瞬の沈黙が...
そののちに、拍手がすうっと湧き上がってきます。
あまりの演奏の見事さに会場の聴衆が我を忘れていたということなんでしょう。
特に76年の客演演奏でのダウランドの3曲は絶品ではないかと思います。
個人的には、パイパー船長のガリアード(5曲目)がお気に入りです。
(あえて難をいえば、あの有名なカヴァティーナのスケルティーノ(10曲目)で、演奏が崩れてしまうところでしょうか)
とにかく、一人でも多くの人に聴いてもらいたい。
そう強く思わせる数少ないCDの一つといえるでしょう。
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