1級実技200909問20
問20: 国民健康保険被保険者の医療費の負担
正解:
(ア) ○
(イ) ×
(ウ) ○
(ア) 正しい。国民健康保険の被保険者が病気やケガをして病院にかかったとき、病院の窓口で支払う医療費の自己負担割合は3割である。なお、小学校就学前の子どもの自己負担割合は2割、現役並み所得者に当たらない70歳以上の高齢者の自己負担割合は2割であるが、平成20年4月から平成22年3月までの2年間窓口負担が1割に据え置かれる。
(イ) 誤り。自己負担額が高額になった場合、被保険者の請求に基づいて、一定の限度額を超える額が高額療養費として払い戻される。なお、入院時の負担額は、「限度額適用認定証」を病院の窓口に提示することによって、一定の限度額までとされる。
(ウ) 正しい。高額療養費は、1月ごとに入院と通院を別々にとらえ、さらに個人ごと、診療科目ごとに算定される。なお、同じ世帯に70歳未満の被保険者が複数いるときには、21,000円以上の個々の自己負担額を合算して請求することができる。
※(ア) に関しては、ひょっとして迷った方もおられたかもしれません。現役並み所得者に当たらない70歳以上の高齢者の自己負担割合は原則「2割」だからです。でも、「2009年度実技試験の表紙の「☆☆☆解答にあたっての注意事項☆☆☆」には、「・試験問題については、とくに指示のない限り、平成21年4月1日現在施行の法令等に基づいて解答してください。」とありますので、「1割」が正解ということになります。また、(イ) に関しても、「限度額適用認定証」の存在を知らない方も意外と多いようですので、こちらもFPとしての重要なアドバイスポイントといえそうです。
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