1級実技200909問6
問6: 確定申告
正解:
(ア) 3,796,000
(イ) 77,300
(ウ) 12,600
給与収入※: 542万円 = LX製作所: 500万円 + PQフードサービス: 42万円
※久志さんの給与収入は、LX製作所および副業先であるPQフードサービスの給与収入を合算したものとなることに留意する。
給与所得控除: 162.4万円 = 542万円 × 20% + 54万円
給与所得: 379.6万円 = 542万円 - 162.4万円
379.6万円 = 3,796,000円
よって、(ア) は、3,796,000。
所得控除: 225万円
= 配偶者控除: 38万円 + 扶養控除: 38万円 × 2人 + 社会保険料控除: 66万円 + 生命保険料控除: 5万円 + 地震保険料控除: 2万円 + 基礎控除: 38万円
課税所得: 154.6万円 = 379.6万円 - 225万円
算出税額: 7.73万円 = 154.6万円 × 5%
7.73万円 = 77,300円
よって、(イ) は、77,300。
住宅ローン借入残高: 25,036,849円 > 20百万円
∴年末残高: 20百万円
住宅ローン控除額: 12万円 = 20百万円 × 0.6%※
※1年~10年目の控除率
7.73万円 < 12万円
∴所得税: 0円
なお、LX製作所の給与収入のみをもとにして計算した場合でも、当然に課税所得はPQフードサービスの給与収入を合算したものよりも少なくなるので、この場合も源泉徴収税額は、 0円と考えられる。よって、すでに支払った源泉徴収税額は、 PQフードサービスの12,600円のみとなる。
∴還付される所得税額 = すでに支払った源泉徴収税額: 12,600円
よって、(ウ) は、12,600。
※源泉徴収票を2枚提示する問題は、手元にあるCFPの過去問でもいくつか見つかりました。タックスプランニングH17年度第1回問題45は、子会社の監査役を兼務している取締役の所得税を計算させるもの。同H18年度第2回問題17も、一見同じような問題ですが、こちらは、再就職し、年末調整を行ったが、あとで生命保険料控除漏れに気がつき確定申告をした場合に還付される金額を計算するもの。また、同H18年度第1回問題14も、同様に再就職した場合の給与所得を計算させるものでした。ただ、後者の2問は、いずれも前職の給与収入が再就職後の源泉徴収票に反映されているケースであり、本問のように、2枚の源泉徴収票の給与収入を合算するケースとは異なることに留意する必要があります。
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