1級実技200909問2
問2: 住宅総合保険の補償
正解:
(ア) 5
(イ) 1
(ウ) 1
(ア) 損害保険金:
保険金額: 1,200万円 / 保険価額: 1,700万円 × 100 = 70.58823%
70.58823% < 80%
第4条第4項にあるように、保険金額が保険価額の80%に相当する額より低いときに該当するので、下記の算式によって算出した額が損害保険金として支払われることになるが、保険金額が限度となることに留意する。
損害の額: 1,700万円 × 保険金額: 1,200万円 / ( 保険価額: 1,700万円 × 80% ) = 損害保険金の額: 1,500万円
保険金額: 1,200万円 < 1,500万円
∴損害保険金: 1,200万円
よって、(ア)は 5. 1,200万円
(イ) 臨時費用保険金:
損害保険金の30%に相当する額を、第1条第8項の臨時費用保険金として支払うが、1回の事故につき、1構内ごとに100万円を限度とする。
損害保険金: 1,200万円 × 30% = 360万円
臨時費用保険金の限度: 100万円 < 360万円
∴臨時費用保険金:100万円
よって、(イ)は 1. 100万円
(ウ) 残存物取片づけ費用保険金:
第1条第1項から第3項までの損害保険金の10%に相当する額を限度とし、残存物取片づけ費用の額を同条第9項の残存物取片づけ費用保険金として支払うが、損害を受けた保険の目的の残存物の取片づけに必要な費用に対して支払うので、残存物取片づけ費用の100万円となる。
第1条第1項から第3項までの損害保険金の10%に相当する額を限度とし、残存物取片づけ費用の額を同条第9項の残存物取片づけ費用保険金として支払うが、損害を受けた保険の目的の残存物の取片づけに必要な費用に対して支払うので、残存物取片づけ費用の100万円となる。
損害保険金: 1,200万円 × 10% = 120万円
残存物取片づけ費用: 100万円 < 120万円
∴残存物取片づけ費用保険金: 100万円
よって、(ウ)は 1. 100万円
※2級実技には、損害保険金のみを算出させる問題がいくつか出題されていますが、CFPの過去問には、本問とうりふたつの問題がありました。リスクと保険H18年度第2回問題35 がそれです。実は、2008問5 も、リスクと保険H18年度第1回問題36 とほぼ同じ。どうも最近の1級実技のリスクと保険の問題には、CFPの過去問の焼きなおしが目立つように思えるのは気のせいでしょうか。2010年度は、H19年度第1回 あたりから出たりするのかもしれませんね。
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