FP倫理とコンプライアンスについての論述
さて、1級実技の頻出問題のひとつに第2問の中程(14〜16問あたり)に出題される「FP倫理とコンプライアンスについての論述」があります。これは、毎回パターンが決まっています。
第2問でとりあげられる仮想の家族に対するアドバイスについて、FPの職業倫理と法令遵守の観点からの留意点を問うものです。
分量:400字(〜500字)程度。
内容構成:
個々の家族の相談内容に対応した前文。
例)◯◯さんの相談内容は××が主である。そこでは税額の計算が必要になってくる。
××の内容例:
老後の資金計画
金融資産の運用
生命保険、相続等
下記の3つのポイントを押さえた論述展開。
1.税理士資格をもたないFPは、個別具体的な税額の計算はできないため、税理士と協働するか、具体的な数値を離れた事例におきかえた提案をおこなう必要がある。
2.投資顧問業者の登録をしていないFPは有価証券の銘柄推奨、売買のタイミング、数量等の具体的指示ができないため、あくまで過去の実績データの紹介にとどめておく必要がある。ポートフォリオの作成は投資顧問業者にまかせるしかない。
3.顧客情報の管理の徹底。提案書などが他の顧客の目に触れないよう留意し、顧客データは鍵のかかる保管庫で管理することが望ましい。
※文字数が不足するようなら、具体例などを加え増量。
...こんな感じでしょうか。
特に1に関しては、そうしないと問題が作成しにくいためか、いずれも税理士資格をもつFPが登場する(過去3年間とも)のが通例のようです。
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