1級実技の出題傾向(2007〜2005)
CFP(R)資格審査試験の全科目合格者は、国家資格である1級FP技能士の学科試験が免除されます。あとは実技試験に合格すればいいわけで、ありがたいことです。(めでたく受かればの話ですが...)
この実技試験では、20問が出題されます。大きく第1問と第2問に分かれ、半分ずつを分け合う構成。それぞれ仮想の家族を設定し、FPがライフプランに関わる様々な相談についてのアドバイスをおこなうというものです。
...というわけで、まずは過去問の攻略ということになりますが、ネット上にもこの種の分析データもないようですので、取り急ぎ過去3年分の出題傾向を私なりにまとめてみることにしました。何かの参考にはなるかとおもいます。記述に濃淡がありますが、あくまで個人的な学習ノートとしてごらんください。
2007年度
第1問
問1:新築マンション購入前と購入後のバランスシート(ライフ)
問2:特定疾病特約付生命保険の保障内容(リスク)
問3:住宅火災保険と住宅総合保険の補償内容の相違(リスク)
問4:係数表を用いた教育費の積立額の計算(ライフ)
問5:建築物が異なる地域にわたる場合の建ぺい率の計算(不動産)
問6:出産手当金の受給条件(ライフ)
問7:出産育児一時金の事前申請・受取代理制度の手続きのフロー(ライフ)
問8:子の有無による遺族厚生年金の受給条件の相違(ライフ)
問9:従来の住宅ローン控除とH19年新設の特例の比較(ライフ)
問10:医療費控除額の計算(タックス)
第2問
問11:成年後見登記制度の手続きのフロー(ライフ)
問12:外国債券ファンドの分配金および税金の計算(金融)
問13:預貯金者保護法の被害例ごとの補償割合(金融)
問14:個人向け国債変動10年の中途換金の説明フロー(金融)
問15:がんに罹患した場合の保険給付フロー(リスク)
問16:顧客に対するアドバイスと提案におけるFP倫理・コンプラ上の留意点の論述(FP倫理)
問17:繰上受給した場合の老齢年金額の計算(ライフ)
問18:離婚した夫婦間の合意にもとづく年金分割(ライフ)
問19:経過措置が適用される場合の地震保険料控除額の計算(リスク)
問20:使用貸借している居宅の敷地の相続税評価額の計算(相続)
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2006年度
第1問
問1:有限責任事業組合(LLP)と既存の他の組織形態との相違(金融)
問2:火災時の賠償義務と住まいに関わる保険の補償内容(リスク)
問3:新築一戸建て住宅購入前と購入後のバランスシート(ライフ)
問4:フラット35の融資対象となるための住宅の条件(ライフ)
問5:不動産広告の読み取り(不動産)
問6:個人・法人それぞれの場合における年金保険料額の相違(ライフ)
問7:遺族年金の給付要件(ライフ)
問8:確定拠出年金における脱退一時金の受給要件(ライフ)
問9:青色事業専従者給与の所得税法上の取り扱い(タックス)
問10:上場株式の譲渡に関する税法上の取り扱い(タックス)
第2問
問11:退職後のキャッシュフローの試算(ライフ)
問12:米ドル定期預金の損益分岐点となる為替レートの計算(金融)
問13:係数表を用いた年金の現価計算(ライフ)
問14:金融商品販売法の概要(金融)
問15:顧客に対するアドバイスと提案におけるFP倫理・コンプラ上の留意点の論述(FP倫理)
問16:区分所有法およびマンション建替え円滑化法における建て替え等の必要条件(不動産)
問17:高年齢雇用継続給付金の支給額の計算(ライフ)
問18:「年金加入記録のお知らせ」の記載内容の読み取り(ライフ)
問19:配偶者加給年金と振替加算の支給(ライフ)
問20:不動産所得の損益通算(タックス)
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2005年度
第1問
問1:新築マンション購入前と購入後のバランスシート(ライフ)
問2:公庫融資と「フラット35」の商品比較(ライフ)
問3:「住宅取得資金の贈与の特例」と「住宅取得等資金の相続時精算課税制度の特例」の相違(相続)
問4:幼稚園入園時から大学卒業までの教育費総額の計算(ライフ)
問5:住宅総合保険と地震保険の補償内容(リスク)
問6:株式投資の優遇措置(金融)
問7:係数表を用いた確定拠出年金の運用利率の目標設定(ライフ)
問8:年金生活者の所得税の計算における課税強化の影響(タックス)
問9:育児休業中の社会保険料負担(ライフ)
第2問
問10:住宅ローンを一括返済した場合のキャッシュフロー表上の金融資産残高の試算(ライフ)
問11:キャッシュフロー表上の試算結果を基にした配偶者がパートを辞めた場合のアドバイス(ライフ)
問12:係数表を用いた年金の積立額の計算(ライフ)
問13:外貨定期預金の為替コスト負担(金融)
問14:顧客に対するアドバイスと提案におけるFP倫理・コンプラ上の留意点の論述(FP倫理)
問15:上位所得者の高額療養費の払戻額(ライフ)
問16:60代前半の在職老齢年金の計算(ライフ)
問17:定年後の社会保険料の負担と給付(ライフ)
問18:「厚生年金基金からのお知らせ」から読み取る確定給付企業年金への制度移行の問題点(ライフ)
問19:従前から賃貸に供していたアパートの建替えに伴う費用の取り扱い(タックス)
問20:生命保険契約に関する権利の相続税評価額(リスク)
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こうしてまとめてみると...ほとんどが「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」の分野に関わるもののようですね。また、出題パターンもほとんど変わっていないことがわかります。
...といいつつ実は受験するかどうかまだ迷っているところです。(とりあえず仮申込はしましたが、まだ受験料を払い込んでいません)
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1級FP技能検定実技試験(資産設計提案業務) 精選過去問題集
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- 2級(AFP)実技の出題傾向(202405)(2024.09.08)
一級実技の解説非常に役立ちます。
ありがとうございます。
投稿: | 2008年8月18日 (月) 21:56
>一級実技の解説非常に役立ちます。
>ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
これからもよろしくおねがいします。
投稿: kt01mk | 2008年8月19日 (火) 22:49
2005年の問15がわからないのですが、教えていただけませんでしょうか?
大変勉強させていただいております。ありがとうございます。
投稿: | 2008年8月20日 (水) 20:53
2005年以前の解説がほしいのですがよろしくお願いします
投稿: のあ | 2009年7月22日 (水) 12:51
>2005年以前の解説がほしいのですがよろしくお願いします
のあさん、はじめまして。
私は2008年に受験しましたが、その頃FP協会のサイトから入手できた問題は、2005~2007年のもののみでした。
その3年分のみを繰り返し解き、試験に臨みました。結果は、72点で合格。
過去3年分を最低3回転というのは、受験の王道と思います。それに60点とれば合格ですので、100点を取りたいのなら別ですが、実際のところ、それで充分と思います。
でも、今改めて確認したら、FP協会のサイトの過去問、2年分だけになっちゃってますね。ううむ...
とりあえず、リンクのみ直しておきました。
投稿: kt01mk | 2009年7月22日 (水) 21:03
14-16年を持っていますので解説頂けるのなら有難いです。
投稿: | 2009年7月23日 (木) 12:09
>14-16年を持っていますので解説頂けるのなら有難いです。
ありがとうございます。
どうやってそれをいただけるのでしょうか。方法をお教えいただければ、多少考慮の余地もあるところです。
しかしながら、試験日まで2ヵ月を切っていることでもあります、やはり、直近の過去問を重点的にやれば充分なのではないでしょうか。そして、余った時間を他に振り向けるのが賢明かと...
投稿: kt01mk | 2009年7月23日 (木) 23:16
18-20はもちろんやっています。過去の焼き直しもあるため14年からおさえておきたいのです。よろしくお願いします。
投稿: のあ | 2009年7月24日 (金) 14:59
すいません。メール頂ければ添付します。
投稿: のあ | 2009年7月24日 (金) 15:01