Koopman:Six Little Preludes
収録時間の関係で「おまけ」で入っている曲のほうが印象に残ってしまうというCDがまれにあります。このCDも本来であれば「インベンションとシンフォニア」のほうがメインのはずですが...私が注目したのは最後に収録されていた「小プレリュード集」のほうでした。
この曲集をこんなふうに熱くダイナミックに弾き切る奏者がかつていたでしょうか...初心者向けの練習曲としての領域をはるかに超え、聴き応えのある作品に仕上がっています。
華麗なるオープニングの1番、ちょっとセンチメンタルな2番、待ってましたとばかりに駆けだしていく3番、特に6番などはほとんど暴走しているといった趣です。この危なっかしさが魅力なんですね。
個人的な意見をいわせてもらえば、「インベンションとシンフォニア」は面白く聴かせるのがむずかしい曲集とおもえます。Koopmanはいろいろと工夫して弾いているようですが...わかりやすい曲想をもつ「小プレリュード」の収録の際、ついに開放された気分となりエネルギーが爆発したのではないかと推測します。生き生きとした表情、歌心、スケール感。このような演奏を聴いてしまうと、この曲集をもはや「小」プレリュードと呼ぶことは不可能となってしまいます。
残念ながら...このCDも廃盤のようです。興味のある方はこちらからどうぞ。
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