ろうきんのネットバンキングって:その4
送金手数料の話に戻ることにします。県内の地銀3行とも、同一店舗内や本支店宛では異なるものの、他行宛の場合、3万円未満315円、3万円以上525円と見事に横並びとなっています。そういう意味では「ろうきん」の、3万円未満210円、3万円以上420円の設定は良心的といえなくもありません。しかし...このことが結果として裏目に出る可能性も指摘しておきたいとおもいます。
それはネット専業銀行がたびたびおこなう定期預金特別金利キャンペーンです。預金を集めやすくするため、他行からの送金手数料を補填(キャッシュバック)してくれることがよくあります。これは100万円以上の送金に対し500円と設定されていることがおおいようです。これはなかなか微妙な設定です。県内地銀のネットバンキングでは、既に述べたように3万円以上は一律525円です。したがって25円の自己負担が生じるわけですが、人目につく場所にあるセブンイレブンのATMで50万円ずつ2回にわけておろしたりするよりは面倒がないとおもわせるものがあります。
ろうきんのネットバンキング利用者がこのキャンペーンに魅力を感じたとします。3万円以上の他行への送金手数料は一律420円ですので、80円の利ザヤが発生します。ATMから入金するより送金した方がもうかるという妙なことになるわけです。実はろうきんの場合、なにもしなければ1日のATM引き出し限度額は50万円となっており、100万円を一気に引き出すためには窓口まで足を運ばなければなりません。あれこれと職員に引き出す理由を聞かれるわずらわしさもないわけです。
新潟ろうきんの関係者の話では...このネットバンキング、4/28にウェブサイト上で受付開始後、5月早々までに約200件を越える資料請求があったとのこと。この方達が今後上記のようなアクションを起こす可能性がまったくないとはいいきれない...ということをいいたかったわけなのです。
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コメント
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こんにちは。
勉強になりました。
ありがとう。
投稿: | 2009年2月 9日 (月) 11:18