Savijoki:Saxophone Concerto in E flat major
このCDもかなり前に手にいれたもの。Saxophone Concerto集と銘打たれ、3曲が収録されています。あまりにもマイナーなアルバムですが、CDプレーヤを入手したばかりの頃で、いろいろ買ってみたい衝動にかられたのですね。
最初の曲は"Larsson"というスウェーデンの作曲家の手になるもの。両端楽章はつまらないのですが、中間楽章の"Adagio"は美しく歌われます。いずれの楽章においてもサクソフォンではふだん使われないであろう高音が出てくるのですが、これがどうにも不安定な音で...聴いているこっちの方が落ち着かなくなってくるほど。Savijoki氏は名手なのでしょうか...これが20年前の技術的限界であったのかもしれません。"3曲目"はこのCDのオーケストラを振っているフィンランドの指揮者Panula氏の小品。もともとはビオラとピアノのための作品だったそうです。やはりこの曲集でのベストは"2曲目"と思われます。比較的メジャーなロシアの作曲家Glazunovの作品。ジャージィな雰囲気がそこはかとなく漂う佳品です。残念なのは、曲のヤマ場で録音上の問題なのか微かなノイズが入ってしまっていることですが....
サクソフォンの苦みのある音色というのは独特な魅力があります。ときおり無性に聴いてみたくなるCDのひとつではあります。
※試聴はココがおすすめ。
« 支払った保険料が戻ってくる保険って?:その2 | トップページ | 支払った保険料が戻ってくる保険って?:その3 »
「音楽」カテゴリの記事
- 変わったのは「石」ではなく「宝石」だった。(2019.08.10)
- 「タルカス」より「ネリベル」(2012.12.30)
- UNICORN: 大迷惑(2012.04.25)
- Cory Wells: Try a Little Tenderness(2012.04.21)
- 上野星矢: 春よ、来い(2011.12.26)
« 支払った保険料が戻ってくる保険って?:その2 | トップページ | 支払った保険料が戻ってくる保険って?:その3 »
コメント