Vladimir Mikulka:Romance
このCDも、その昔、「世界初録音」とのうたい文句に惹かれ、LP時代に購入したもの。
表題作はピンとこなかったのですが、むしろB面収録の曲の方が印象に残りました。A面に収録されていた表題作のNikita Koshkin氏作曲の"The Prince's Toys"は、テクニックでそそられる方のための曲ではないかと思われます。ギタリスト(および関係者)受けはするかもしれませんが、一般の方が感心するかというと疑問の残るところ。反対にB面のStepan Rak氏の曲は、いずれもメロディを大切にした親しみやすい曲想です。"Temptation Of The Renaissance"はいにしえの響きが味わい深い佳品。"Farewell Finland"は、フィンランドの民謡をもとに作曲された大作。 個人的には"Romance"がお気に入りです。いわゆる「禁じられた遊び」のパロディ。最初聴いたとき、思わずニヤリとさせられたものです。とかく通俗化しがちな名曲を下敷きに全く新しい世界を作り出しています。なかなか遊び心のある方とお見受けしました。
※試聴はココがおすすめ。
« Keith Jarrett:24 Preludes And Fugues op.87 | トップページ | The English Concert:Concerto for harpsichord »
「音楽」カテゴリの記事
- 変わったのは「石」ではなく「宝石」だった。(2019.08.10)
- 「タルカス」より「ネリベル」(2012.12.30)
- UNICORN: 大迷惑(2012.04.25)
- Cory Wells: Try a Little Tenderness(2012.04.21)
- 上野星矢: 春よ、来い(2011.12.26)
« Keith Jarrett:24 Preludes And Fugues op.87 | トップページ | The English Concert:Concerto for harpsichord »
コメント