Keith Jarrett:24 Preludes And Fugues op.87
このCDもだいぶ前に手に入れたもの。愛聴盤ではあったのですが、たまには聴きくらべもしてみようと、先日、他のCDとともにScherbakov盤を買いました。
このScherbakov盤のほうがいわゆるクラシックでいう標準的な演奏なのかもしれませんが、Jarrett盤の流麗で洗練された演奏を聴いたあとでは...何とも垢抜けない印象が残ります。Jarrett氏は、Jazz Musicianとのことですが、私はそのジャンルが苦手でほとんど聴いたことがありませんし、これがShostakovichの意図した演奏であるのかもわかりません。しかし、彼の静謐な叙情をたたえた無国籍ともいえる演奏の方が、むしろ現代人の皮膚感覚にマッチしているような気がしてなりません。というか...この曲集自体が、単純なジャンル分けを超えてしまっていると考え直すべきなのかも...。また、この演奏の凄いところは、以前とりあげたPapandreouのCDと同様、じっくりと聴くこともできれば、BGM的な聴き方もできることです。この曲集は20世紀の現代音楽というよりも21世紀の現代「人によりそう」音楽というべきなのでしょう。
※Jarrett氏の試聴ソースはココがおすすめ。
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