Hamelin:Eight Concert Etudes op 40 No 3
前の記事で吉松隆氏の音楽をクラシック、ジャズ、ロックいずれでもない音楽といいましたが、この流れでくれば...当然、このCDをとりあげないわけにはいきません。
以前の記事で、私はJazzが苦手と発言しました。その理由の1つに、即興についていけないということがあります。"Modern Jazz"などでは、原曲を自由自在にアレンジし、演奏していくわけですが、曲中のある時点からわからなくなります。それは、Jazz村の住人の閉じた世界へ入っていくようなものに感じられます。おそらく...その世界に入り込める人のための音楽なのでしょう。それが悪いというつもりはありませんが。
反対に、このKapustin氏の音楽は、Jazzのテイストを持ちながらもわかりやすく、いずれのジャンルの聴き手にも開かれた音楽のように思います。そのなかでもお気に入りなのは、"Toccatina"です。猛烈なスピードで駆け抜ける爽快感は格別です。特に後半の軽やかに飛翔していくような感覚は他の曲ではなかなか味わえません。
残念ながら、このCDに試聴ソースはありませんが、こんな演奏を見つけました。Hamelin氏の整った演奏よりもインパクトがあるかも。
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